血液の熱い働き

滞りなく流れることが大切

人体の中を地球2回り半も張り巡らせている血管を流れる熱い血液はどんな働きをしているのでしょうか?
当たり前の話ですが、人は生きるために酸素と栄養を必要としています。体内に取り込まれたこれらを、すべての臓器の隅々まで運ぶのが血液です。血液はサラサラがいい、と誰もが知っています。それは滞りなく血液が流れることが体にとってとても大切だからですよね。そして血管が真っ直ぐにのびるためには、骨を支える筋肉のバランスがよく、良い姿勢が保たれていることだということもお話してきました。前回お話した脳内セロトニンが元気に活動するにも、首が凝り、血流が悪ければ脳がエネルギー不足になるでしょう。健康のためにサプリメントを飲む人も多いようですが、運び屋の血液が全身の細胞に行き渡らなければ、全く意味が無いというものです。

発熱や痛みは体の防衛反応

また、血液を全身に送り出すのが心臓なのですが、心臓にとって頭のてっぺんから足の先まで血液を循環させるのは心臓にとって大変な作業です。
これを助けるために実は体中の筋肉はポンプの形をしていて、血液を順順に送り出しこれを助けるように出来ています。ですから、心臓の悪い人ほど体を動かすことが必要ですし、人としての機能上運動することが不可欠なのです。体を動かすことで代謝が高まり体温が上昇し免疫力は高まります。
また、怪我をしたり病気をしたりした時、患部が赤く腫れて痛み、発熱します。これはその修復のために血液が集まり、体温を上げて免疫で戦おうとする体の防衛反応の表れです。筋肉についても、激しく使うと乳酸などの疲労物質がたまり、これが邪魔して血流が悪くなるので、血流を改善しようとして、血管を拡張して発熱や痛みを起こすプロスタグランチンという物質が出てきます。これも血流をよくして自然治癒させる機能の結果なのです。

鎮痛剤の使用は注意して

とはいえ、痛みや発熱は苦しいので、消炎鎮痛剤を使用することになります。これは単なる対症療法に過ぎません。ほかにも、例えば頭痛、腰痛や膝痛などに、鎮痛剤の長期使用は考えものです。消炎鎮痛剤というのは、血管を収縮させて患部を冷やし、その結果痛みは和らぎますが、修復を阻害するものだということを知っておくべきです。
鼻炎のくしゃみやアトピーのかゆみも血行を良くして体温を上げるための体の防衛反応ですから、薬より血流を良くする入浴、運動、そして、副交感神経支配刺激の食べ物を避けるなど、理にかなった対応を考えることを見直すべきでしょう。更年期障害も女性ホルモンエストロゲンの減少による交感神経優位の血流障害です。

病気は血流が悪い状態で起きる

自律神経は血管に巻きつくように全身に張り巡らされていますから、血流に大きな影響を与えていることを忘れてはなりません。
ストレスにより交感神経が過緊張を起こすと血管が収縮、体が冷えます。病気という病気は血流が悪い、つまり体温が低い状態で起きるものなのです。まさに冷えは万病の元。がん治療で有名になった岩盤浴は、自己免疫力による自然治癒を促す素晴らしい療法といえるかもしれません。