噛み合わせ治療

噛み合わせ治療の流れ

1口の中のレントゲン撮影

初日は2枚のレントゲンを撮影します。
虫歯、歯列、そして噛み合わせの状態を把握するためのレントゲンと、顎関節のレントゲンです。
初日は①~③までを行い、費用は保険内でまかなうことができます。

2全身写真を撮影

よくない噛み合わせからくる影響がどう出ているか、患者さまに客観的にご理解いただくためには写真がイチバン。
カメラの前で立っていただき、目をつむった状態の正面、後ろ、左右の顔面と全身、それぞれの姿を撮影します。
重心バランスの把握することが撮影することの目的です。

3問診では、歯科以外の生活習慣についてもヒアリング

たとえば、頬杖をつく癖の有無、寝る姿勢について等。
「歯医者さんに来たのになぜ?」と思われるかもしれません。でも、患者さまの全身症状をできるだけきちんと把握するために質問させて頂きます。

4約1時間のカウンセリング

カウンセリングは2日目に行い、1時間程度時間を頂きますが、費用は10,000円です。
初回診療時の写真の結果をお話しします。
一見わかりにくい肩の歪み、背骨の湾曲などについて説明します。

その後、治療へ移る方へはより精密な検査を行います。

精密検査で行うこと

CTによる顎関節の診断

細部にわたる顎関節の形態、位置を確認するために撮影します。

グラビコーダー検査

重心動揺計で全身の平衡検査を行い、患者さまのバランス状態を把握します。

オクルーザー検査

噛み合わせの検査です。噛む力、その力の分布、バランス等を測定し、その時点での「モノを噛む」動作についての詳細を把握します。

シロナソグラフ

下あごの動きを3次元的に見るコンピュータです。実際にモノを噛んでいただいたり、喋っていただいたりしながら、アゴの動きを測定します。この検査は、正確な咀嚼運動の診断にはとくに欠かせません。

X-Ray撮影

正面および側面の顔面骨体、頸椎の配列等を撮影します。

診断

下あごのズレを3次元的に診断、バイトスティックにより診断された正しい位置に下あごを誘導、筋の緊張、重心の改善等を確認していただきます。

聴力検査

顎関節のすぐ後ろにある耳の状態を聴力(聞こえ方)を通して把握することが目的です。
噛み合わせ、あるいわ噛み合わせの習慣は聴力にも影響があります。
例えば、右ばかりで噛んでいると右耳の聴力が落ちてきます。

全身の触診

不調を感じている患者さまもとくに感じていない患者さまも、ドクターが肩や腰、背中等、筋の緊張度合を触診します。

治療法について

特殊なマウスピースを使用

下あご矯正のためのマウスピース(半透明で目立ちません)を作製、装着します。
3次元的に下あごを矯正することにより、アゴのズレを徐々に是正していきます。
最初はできるだけ長い時間、毎日装着していただきます。
その後、定期的な調整で経過を観察していきますが、装着して早い段階、数週間ではっきりと効果を感じられる人もいらっしゃいます。

歯を削ったり、添加したりという不可逆的な処置は、繊細な神経を持つ噛み合わせを一瞬にして変化させる危険性があります。まず、マウスピースという可逆的な装置上で調節するという事が重要です。

顎のズレだけではなく、歯ぎしりやくいしばりといった悪習慣が体に及ぼす影響をご理解頂いた上で、それでもコントロール出来ない夜間の習慣に対しては、特別なマウスピースで、あごを疲労させない方法をとることもあります。

治療の目安はだいたい半年前後を一つの区切りとしています。

当院の歯科診療は常に審美と一体

昨今「審美歯科」という言葉をよく聞きます。見た目に重点を置いた歯科診療という概念です。
しかし、私は思います。歯科診療は本来、機能と審美が一体となってこそ完結するものです。土台がきちんとしていないのに、白い歯だけを並べても機能的ではありません。正しい位置のアゴがあってこそ、その上に並ぶ歯が健全に機能する矯正であり、バランスのとれた審美歯科なのです。