噛み合わせと姿勢

噛み合わせが決定する下あごの位置

まず、頭蓋骨の下半分を下あごといいますが、これは顎関節というからだの中で一番神経支配の多い大切な関節を介してぶら下がり、筋肉や靭帯で頭蓋骨の上半分に固定されています。そして、開いたり閉じたりする筋肉に引っ張られて、食物を粉砕する咀嚼運動(前回お話しました)を行ったり、喋ったり、と大変複雑な運動を行っています。
そして下あごは首の筋肉につながり、更に肩、背へと体全体に連結連動しています。
かみ合わせが下あごの位置を決定しますから、かみ合わせが正しくないと下あごの位置がずれ、顎関節症になり易いばかりか、これにつながる頭の位置のずれや傾きが生じます。

姿勢が悪いと神経系の働きも悪くなる。

また体の各臓器は決して単独では生きてゆけないものであり、あくまでも体のなかの一部として存在し、これらの部品の集まったものが体を構成しているのですが、重要なのは脳が体全体の部品をコントロールする司令塔だということです。
そしてこの脳からの命令を伝える一番太い脳脊髄神経は背骨の中を走っています。つまり、背骨は命令神経のハイウエーにあたるわけで、姿勢が悪い、背骨が曲がるということはハイウエーが曲がり混雑し整備されていない状態、つまり脳からの指令が充分に行き届かず、また末端に生じた変化も司令塔に伝わらない、という混乱を引き起こします。
これは、神経系の働きが悪くなり、各臓器が正常に働かず様々な病気の元になるということなのです。
こんな理由で、姿勢の良いお年寄りは元気だ、というのも頷けます。それに比べていまいち覇気のない姿勢の悪い最近の子供たちへ次回はかみ合わせを悪くし姿勢を崩す原因について考えてみましょう。

頭の位置のずれや傾きが全身に影響する。

頭という一番重くて大きい物が体のてっぺんに載っているわけですから、頭が体の中心からずれていたり、傾いていたりすると、支える首の骨(頚椎)や背骨胸椎・腰椎・仙骨)は曲がらざるを得ない状態となり、配列異常を生じさせることになります。
例えば、バリ島では頭の上にお盆を載せてその上に果物を積んで歩く習慣がありますが、果物をきちんと真ん中に積み上げないで斜めや横にずらして載せて立つことを想像してみて下さい。随分不自然な姿勢をしなければなりませんね。首をずらし、左右の肩の高さも変え、背や腰をゆがめて支えることになり、考えただけで体全体が緊張し疲れてきそうです。 筋肉の緊張はコリと痛みの原因となるばかりでなく、血管や神経を圧迫し、血液の流れが悪くなるという重大な問題が生じる結果になります。
血液は生物にとって不可欠な酸素と栄養を体の隅々まで送るという重要な働きを担っているものですから、血液の流れが滞ると健康を保てなくなるのです。血液のさらさらにこだわるのもそのためなのですが、いくらさらさらになっても流れる血管が細く狭められていてはスムーズに流れません。

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